町で小さな自転車屋さんを見かけたことってありませんか?
おじいちゃんが一人でやっていて、
ちょっと薄汚れた感じの
あれって、不思議ですよね。
なんで、そんなに人も入らず暇そうなのに、つぶれないんだろうって。
実は、このつぶれない理由っていうのが、けっこう面白くて
自転車屋さんって、けっこう割のいい仕事なんです。
今回はそんな、つぶれそうでつぶれない自転車屋さんについて
その意外な理由を、お話します。
自転車屋さんがつぶれない理由は自転車販売がメインじゃないから?!
個人経営でやってる小さな自転車屋さん。お店の中は自転車でぎゅうぎゅう。
でも、中の自転車ってそんなに多くなくて、種類も選べる程ないですよね。
ここで自転車を買う人はほとんどいないと思います。
だって、今ではネットで色々見れますし
もっと種類豊富な大型の自転車屋さんに行きます。
つまり、小さな自転車屋さんは自転車販売で勝負してるわけではないということです。
これは個人経営の小さな自転車屋さんだけじゃなく、
大型の自転車屋さんでも同じことが言えます。
なぜなら、
自転車の販売で得られる利益は
実はすごく低いからです!
本体はママチャリでも1万以上
スポーツタイプや電動自転車なら10万以上のものだってあります。
しかし、それが売れたとして
自転車屋さんが得られる利益は1割程です。
10万円の自転車が売れたところで、一万円しか儲けがないのは痛いですよね。
1万円のママチャリなら千円ですよ!?
自転車屋さんとはいいますが、自転車販売だけでは到底やっていけず、
意外にも本分は自転車販売ではなく他にあるのです。
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自転車屋さんがつぶれない理由は技術を売っているから潰れない
自転車販売では儲からないのなら、何で利益を得ているのか?
自転車屋さんの稼ぎのメインは修理です。
自転車は消耗品。多くの人が自転車に乗っています。
使う頻度が多ければ、パンクやタイヤもすり減ってきます。
中でも修理で一番多いパンクは、自転車屋さんの大きな収入源です。
パンク修理は安いところは500円なんてとこもありますが、
だいたい1000〜1500円です。
驚くべきはこれの利益です。
なんと、自転車屋さんのパンク修理での利益は9割以上です!!
https://60jim.com/jitensha-panku/
パンク修理を自分でやったことのある人なら分かると思いますが、
パンク修理のキットやシールは全て百均で手に入ります。
シールは何枚も入っているので、たった100円で5回分は修理できるのです。
技術さえあれば、素人でも数十円程度でパンク修理が出来てしまうのです。
なので、自転車屋さんにおいて
パンク修理は9割以上自転車屋さんの技術でまかなわれています。
この技術はパンク修理だけではありません。
タイヤを交換する時、ブレーキを交換する時
タイヤやブレーキなどのパーツ代とは別に、
それらのパーツを外して取り付けるという作業。工賃がかかります。
この工賃は自転車屋さんの店員が生み出す技術料そのものです。
技術は身につけてしまえば、お金はかかりませんからね。
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小さな自転車屋さんがつぶれない理由
自転車屋さんにとって
工賃はまるまる技術なので、お金はかからず100%が利益になります。
ここが重要です。
おじいちゃんが一人で経営してる、つぶれそうな小さな自転車屋さんと
従業員の多い大きな自転車屋さんでは、この工賃の中身が違ってきます。
大きな自転車屋さんならアルバイトの人達がいるので、
工賃からその修理してる人の人件費が引かれます。
ですが、おじいちゃんが一人でやってるような
つぶれそうな小さな自転車屋さんでは
全て自分一人でやるので、工賃100%が儲けになるのです。
暇そうな自転車屋さんでも、1000円のパンク修理が一日3件あれば
パンク修理だけで1ヶ月9万円です。
他の修理や自転車販売の儲けも入れれば、
全然暮らしていけますよね。
そもそも自転車を使う人がいる限り、パンクなどの修理は必ず発生します。
パンク修理やパーツ交換の技術にだって、人によって差はないので
競争相手だっていません。
意外でしたか?
自転車屋さんって、けっこう割のいい仕事なんですよ。
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まとめ
どうでしたか?
一見、小さな自転車屋さんはなぜつぶれないのか疑問だったと思いますが
実は、自転車の販売をメインに生計を立てているわけではなかったんですよ。
それも、自転車販売の利益って意外と全然なかったんですね。
自転車屋さんはほとんど修理で稼いでいて、技術料がほとんどなので、
人件費などを払う必要がない個人経営の小さな所は、まるまる工賃で儲かります。
自転車屋さんは、自転車を使う人がいなくならない限り
パンクしないタイヤを皆が使わない限り
皆が自分で修理できるようにならない限りは
きっと、つぶれることはありません^^
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