車椅子のタイヤがパンクしてしまったとしたら
いったいどこで修理したらいいか?って、ちょっと困りますよね。
車椅子屋さん?
あまり聞かないけど、どこにあるんだろう?
自転車屋さんで修理してもらえるのかな?
結論からいえば
車椅子の修理は自転車屋さんで出来ます。
しかし、自転車屋さんでも出来るところと、出来ないところがあります。
今回は、そのへんの自転車屋さんの車椅子事情についてお話します。
自転車屋さんで車椅子のパンク修理ができるか?
車椅子というのは自転車と違って、ハードな動きはしないため
タイヤの負荷が自転車と比べて、圧倒的に小さい乗り物です。
ゆっくりした歩行速度の4輪車
床の綺麗な屋内でもよく使われます。
そのため、パンクもそう起きることはありません。
なので、自転車屋さんで車椅子を修理してるとこなんて
ほとんど見かけたことがないと思います。
しかし、車椅子のタイヤはご覧の通り
自転車のタイヤそのものです。全く同じです。
※タイヤの種類が違うものもあります
ママチャリのタイヤを外して、車椅子に付ければ普通にはまります。
ということは、
自転車のパンク修理が出来れば、車椅子のパンク修理も出来るということです。
同じタイヤですから。
同じようにタイヤを外し、同じようにチューブを取り出す。
同じようにパンクの穴を塞いで、元に戻すだけです。
しかし、実際に車い椅子を自転車屋さんに持っていくと
うちではできないと断られてしまう事があります。
自転車と同じタイヤなのに、なんで?と思うかもしれませんが、
それには、車椅子と自転車ではタイヤまわりの構造が少し異なるためです。
自転車屋さんにとって車椅子の修理は少し面倒?
車椅子は、そのタイヤまわりの構造から少し修理が面倒です。
これは自転車でも前輪と後輪では、修理の大変差が違ってきます。
自転車は前輪より後輪の方が面倒
自転車のタイヤ交換の値段が
前輪より後輪の方が高いことを知っていましたか?
それは前輪と後輪でタイヤまわりの構造が異なり、
後輪の方が修理が大変だからです。
前輪はまわりにフレームが二本伸びてる以外何もついてませんし、
外すときは簡単に外れます。
後輪の場合はフレームが4本の他、周囲にチェーンまであります。
このチェーンがやっかいで、後輪の脱着時は苦戦するもんです。
車椅子の外側にはハンドルリムがある
同じように、車椅子のタイヤまわりの構造が、
修理を少し難しくしています。
車椅子のタイヤの外側には、
手でタイヤを回すためのハンドルリムというものが付いています。
これが、タイヤを外すときに
タイヤに差し込んだヘラが当たってしまい、タイヤを外すことが出来ません。
このハンドルリムは外そうと思えば外せますが、外すネジも多くて大変です。
車椅子の内側には座席がある
また、内側にも人が乗る座席があるため、
手をタイヤに差し込む、その作業スペースが狭くてやりにくいのです。
そうは言っても、作業が不可能なわけではありません。
また、タイヤを本体から外してしまえば、作業はずっとやりやすくなります。
そうなれば普通の自転車タイヤとなんら変わりありません。
ただ、簡単にタイヤを外せるかは各車椅子の構造にもよります。
自転車屋さんで車椅子を修理できる所は増えてきている
自転車屋さんで車椅子を修理できるかは、
その自転車屋さん次第
あるいは同じ自転車屋さんの中でも、できる人とできない人がいます。
車椅子自体の修理依頼も多くないので、割に合わないと
割り切ってやらない所もあるようです。
とくにパンク修理以外の部分で修理となると、
自転車屋さんも専門ではないので、新たな知識が必要となります。
そのため、パンク以外の修理では出来る所も更に絞られます。
ですが、最近は車椅子の修理を請け負う自転車屋さんも増えてきているようです。
例えば、全国展開している「サイクルベースあさひ」があります。
ここも2020年2月から取り扱いを開始しています。
サイクルベースあさひでは、車椅子の販売から修理までやっています。
車椅子にも種類はありますが、
標準型、自走式、介助式などを扱っているので、
購入や修理の時は、一度相談してみるといいと思います。
高齢化が進み、車椅子利用者も今後増えていく中で、
自転車屋さんも新しく動き出しているようです。
まとめ
どうでしたか?
車椅子は、タイヤ関係であれば基本的には自転車屋さんで修理できるものなんです。
パンクやタイヤ交換に関しては、基本的な所は自転車の修理と同じです。
普通のタイプの車椅子なら、自転車と同じタイヤを使っていますから。
しかし、タイヤまわりの構造的に
自転車よりは修理が大変だったりするので
修理できるのはお店次第、人次第となってしまいます。
ですが、この高齢化社会
車椅子の利用者が増えてきている中
自転車屋さんも車椅子を取り扱うところが、増えてきています。
取り扱ってない自転車屋さんもあるので、
修理の際は一度電話などで確認してみた方がよさそうですね。
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